■そけい部(股関節)の痛み
★「使いすぎ(オーバーユース)」で筋肉の炎症が起こり、痛みが出ることが多い。
→リハビリで「筋肉の柔軟性改善」が必要。恥骨(図①付近)が痛い場合は疲労骨折を疑う。
1.そけい部(股関節)の構造
股関節(こかんせつ)は図①〜⑤の「骨盤(こつばん)」と図⑥の「大腿骨(だいたいこつ)」で構成され、6方向に動かすことができる自由度の高い関節である。お尻・太ももに大きな筋肉があり、これらが強い筋力を発揮することで力強い動作につながる。
2.そけい部(股関節)の痛み
(疑う状況の例)
キック動作やランニングなどの繰り返しの運動によって、鼠径部、股関節の付け根付近に痛みが生じる。また、股関節周辺に直接タックルなどの打撲を受けた場合に痛みが出る。
→グロインペイン症候群(しょうこうぐん)
-場所:図①〜⑥
そけい部周辺の多様な原因で発生する各種の痛みを総称して「グロインペイン症候群(鼠径部痛症候群-そけいぶつう しょうこうぐん)」という。
サッカーなど、股関節を繰り返しダイナミックに使う競技で発症しやすい。
原因は「股関節周囲の筋肉の炎症」であることが多く、リハビリで筋肉の柔軟性を改善することが必要。バスケットボールやテニスなどの過剰練習後のそけい部痛は「恥骨疲労骨折(ちこつ ひろうこっせつ…場所:図①)を合併することがあり、病院での精密検査が必要。
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